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From 龍雲

2021年12月のメッセージ

毎月一回、ホームページ上で書き綴って来たこのメッセージのコーナー、今月でいったん最終回とすることにしました。10年以上もの長きに渡って私の自由気ままなぼやきに付き合っていただき、誠にありがとうございました。
小、中、高を通じましても、まともに作文の教えなどを真面目に聞いた覚えもなく、歌詞を書くのがやっとこさといった自分でしたが、最初、ファンクラブに寄稿する文を内心嫌々引き受けたのが始まりで、それが今日まで、所を変え、形を変え月一回は必ずたわい無きことを綴って参りました。それもこれもひとえにファンの皆様の出来の悪き子への愛情ある煽てによるものであり、煽てられればどこにも登る単純な性格が幸いしてその気になって続けて来られました。継続は力なりと申すのは本当のことで、当初は苦しかった作文もそのうちに書くことが楽しくなり、今では書き初めの頃と比べれば自分でもずいぶんと思ったことを表現できるようになったと感じます。書くことによって曖昧な考えがまとまり、有言実行を自分に課すことで、自分の生き方にも大いに役立ったものとなりました。これからも、読書し思考を深め、文を綴ることを止めることはありませんが、しばらくは、また書きたい気持ちに満たされるまで、休ませていただきます。

元来、いや後天的によるところも多いと思いますが、自分の性格としては、「飾らない愛」の冒頭の台詞のように、孤独に向いた性格で、なるべくなら自分のその姿、考え方を誰にも悟られたくないと言うのが正直なところです。それだからこそ、外に出て社会と接する時には、人一倍優しくいようとするエネルギーを発揮できているところもあると思います。だからまさしく孤独に歌を作り、陽気にステージで歌わせてもらえるこの仕事が自分にはピッタリで、天職と言う言葉以外、何も思いつかないのです。
インターネットが出現し、SNSが当たり前の世の中となって、誰もが自分を表現する場を確保でき、今となれば、発信しなければ無に近き存在となるような強迫観念さえ抱かさせるような時代です。それを悪いこととは思いませんが、人それぞれです。
以前のように、もっと静かに人を眺めたり、もっと深く現象を思考したりすることを忘れてはいけないと思います。
自分を知らしめるために行う武器を、幸いにも神様から歌として与えられました。これで十分人生と戦って来れましたし、これからも死ぬまで戦って行きます。

こうも別に深刻ぶる必要もないのですが、詰まる話し、怠け者なだけです。いい歌を書いて聴いてくれた皆さんを感動させることができたら、後は草っ原にでも寝転がって鼻歌を歌っていたいと言うのが本音です。

と言うことで、長い間ご愛読ありがとうございました。その分ライブでは今まで以上に良いステージをお見せできるように努力して参ります。
今後とも、変わらぬホームページの閲覧、よろしくお願い致します。

どなた様にも、メリー・クリスマス。
そして良い年末年始をお迎え下さい。