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From 龍雲

2021年9月のメッセージ

昨日、東京は浅草・木馬亭での歌花火3日間の公演を終えて戻って来た。

コロナ禍に加え東京の猛暑の中、来場下さった方達にはただただ感謝の気持ちで一杯である。少しでも心癒やされて帰っていただけていたらと願うばかりである。

猛暑の東京から那覇の空港に降り立って、空港に止め置いていた車で家に戻る途中に見る穏やかに広がる青空と海に、何故かこちら沖縄の方が一足早い秋の訪れを感じた。20年以上も沖縄に住んでいれば観光客には分かりづらい島の四季の変化もはっきりとその違いが分かるようになるもので、今朝起きて、鳥のさえずりにも、吹く風にも、季節は僕にそっと秋の準備をうながしているのが分かった。

コロナ禍であることを一瞬忘れそうになっていたが、テレビでは沖縄の感染は最悪の状況であるとのテロップが流されている。家にいる限りその現実に実感がないが、これは確かに起こっていることと心をさらに戒めなければならない。明日、2回目のワクチン接種の予約を入れているが、1回目の時と同じ会場で同じ時間。接種会場では実にスムーズに接種が進められていて、従事するスタッフの方達の献身に頭の下がる思いだ。2回目は少し熱が出ることもあるとか聞くので、さて、明日どうなるか。

先日、菅総理は会見でコロナ収束に関して「明るい兆しが見えている」みたいなことを言っていたが、何の根拠も示さずにそう言われても途方に暮れるばかりだ。日本のみならず、世界的にも感染を終息に向かわせる決定的な決め手が見つかっていない中にもかかわらず、どうして軽々にこんなことを発言するのか。国民の気持ちを安心させたいと言う思いであれば、これこれこう言う対策を新たに打ちますとか、少なくともその根拠になるようなものを示してから言葉にするべきである。選挙のこと、現体制を守ることしか考えていないのが明々白々である。何も我が国のトップ、またその属する政党を毛嫌いして言うのではない。ちゃんと正々堂々と我々国民を導いてほしいのだ。それを託すにはあまりにひど過ぎる今の政権は。与野党どちらでも政権の顔を入れ替えて人心一新を図ることが不可欠になっている。コロナ禍のこんな時の選挙に賛否両論あるのはわかる。でもどうせ法で決まった不可欠な選挙ならコロナ禍であるからこそ速やかに行って、新しい政権に任せた方が、国民ももう一度政権を信頼してみようと言う気持ちも起こって、コロナ収束にかえって早道のような気がする。いずれにせよ、自分を含め一定数の国民の心が折れ、壊れるまでに何とかしてもらいたいものだ。

家に閉じこもって、人と接することもあまりなければ、元々話題の少ない自分であるから、このメッセージで語りたい話題も次第に固定化されて来る。自分としても如何ともしがたく忸怩たる思いである。ならば、軽い話題として芸能ニュースなどをとも思うか、それは全く思わない。歳取ってか、その論戦に加わる興味もなければ、気力もない。じゃあ、来月のメッセージに向けてどう話題を探すか、それが問題だ。とハムレットを気取ってハムを食べている。

ウソ。実は、昨日まで外出していたせいで、食べ物が今何もないのだ。わずかに、東京で夜食にと買って置いたカップラーメンの残り一個を昨日バッグに入れて持ち帰り、さっき昼に食べたところで、非常食含めて口に入れるものは皆無となっている。今からスーパーに10日分程度の買い出しに行き、改めてハムとビールで秋の訪れをハムモックに揺られながら感じるつもりだ。洒落です。ハンモック、ハムモック。いかん。まだ歌花火で歌った「なぞかけ数え歌」の影響が残っている。次のステージに向けて頭を切り替えなければ。

それでは来月のメッセージの話題探しのためにもスーパーに買い出しに出かけることとしよう。感染対策を怠ることなく。