永井龍雲 Official Web Site

お問い合わせ

ホーム > From 龍雲

From 龍雲

2021年4月のメッセージ

3月25日にデビューして、今年のその日から44年目に入った。
デビュー40周年の年に記念のCDを作ったり、コンサートをしたり、またそのDVDを発売したりしたのがついこの間のように思っていたが、もうこんなに時間が経っていたのか。全くもって恐ろしいほどの時の速さである。
昨年はコロナが発生し、アルバムをリリースしたとは言え、ライブは7本しかできず、どこぞのカレーパンのように空白すかすかの一年であった。がしかしそれも含めて、まがりなりにも44年間も活動を続けて来られたことは、まずはもって応援して下さったファンの方々に感謝する次第であり、その間大病もなく強い体に産んでくれた父母に対しても心からありがとうを言いたい。
未だ終息に向かうどころかこれからまさに第4波に襲われるかもしれないと言うコロナ禍で、44年目の今年も思うような活動は望めそうにないが、是非、ワクチン接種後はパンデミックの不安が払拭され、世の中も落ち着きを取り戻し、来年の3月25日をめでたく迎え、みなさんにまた祝ってもらえるような45周年の記念の年になることを願っている。
始まったばかりの44周年ではあるが、コロナ禍で計画を立てづらいのは確かで、ライブに関しては一つ先のライブでさえ無事に行えるものかと常に心配が付きまとっている感じで、ひとツアー終えるごとに、感染がなかったことを自宅で一人胸を撫で下ろしている。
よって、今後しばらくライブ活動の方はコロナの状況次第ということが続くが、確実に言えることは、来年の45周年にはアルバムを用意すると言うことで、これはどんな状況にあっても、たとえば、コロナがまだ収まらないとか、で東京がロックアウトしてミュージシャンにお願いできないとか、はたまたは、金欠とか、こんな場合でも、自宅で弾き語りで車を売ってでも制作してみなさんにニューアルバムをお届けすることをお約束しよう。
今から50周年を約束することはできないが、来年の45周年のことなら意地でも成し遂げる。新曲達がみなさんに披露されたがっていることがわかるし、まだ声、体力も充実している。音楽人生の起承転結と言う意味でも、こんな中途半端なところで終わることはできない。
アルバムアーティストとして納得できる曲が10曲揃わなければ、その時が退き時であろう。その覚悟を常に持っている。46年目にその時が突然やって来るかもしれない。でも今はまだ大丈夫だ。
世界を見たって5年先のことはわかりゃしない。戦争だって起こりかねないやばい時代だ。だから人一人にできること、一度きりの人生なのだから今日を大事に好きなことに打ち込まなければ、と思っている。
歌を作って唄う以外に、好きなこともまた他の才能もない。これが幸いだったのだろう。ちょっとばかりのひらめきと感動し涙できる素直な心がまだ残っているそれだけで生きていられる。自己満足と言う人もいるかもしれない。でも己が満足できなくて何の人生であろう。
政治家でもなく、起業家でもなく、スポーツ選手でもなく、音楽の数ある中、あえて好きなスタイルのこの道を自ら選んだことに誇りを持っている。
力尽きるまで、全うしたい。