緊急事態宣言下にあった10都府県のうち、首都圏の4都県を除き他の6府県の緊急事態宣言が解除される。新規感染者数が減少傾向にあり、医療体制逼迫も緩和されたとの判断から、菅首相が最終的に決断し決定した。Go to キャンペーンを直ちに再開するかどうか気になるところだが、いずれにしても停滞する経済を早く回したいとの思いが強いのだろう。第4波のリバウンドが起きないか心配ではあるが、苦渋の決断であろうことは理解できる。
がしかし、首相の息子が総務省の役人に接待攻勢をかけて、何らかの意図を持って
自ら所属する会社に便宜をはかってもらっていたとしたら、この菅首相と言うのは一体、何者だろうかと呆れ果て、白けた思いに包まれてしまう。長き道徳なき安倍政権の豪腕官房長官として恐れられ、その政権を引き継いで首相の座についたわけだが、最初は東北は秋田県出身をアピールして、苦学して政治家になり、世襲の政治家とは一線を画した庶民宰相と一縷の望みを国民に抱かせたかと思いきや、やはり、腐った体からは腐った臓腑しか出てこなかった。首相であっても口下手なところは何の責められるところはない。むしろ共感さえ覚えた。だが好々爺然として、その裏の顔が権力の亡者であるなら国民は全く裏切られた思いがするだろう。またその取り巻きの議員たちの思考停止の追従を見る時、アメリカのトランプの率いる共和党同様、この党をいったん政権の座から退かせるしか、国民の気分が晴れることはないだろう。コロナと同様、この政権がさらに続くとなれば、日本にとって益なき時代と歴史の中に霞むだろう。
新型コロナウイルスの感染が世界で流行し始めて丸一年が経ち、ワクチン接種がスタートし希望の兆しが見え始めたとは言え、まだまだ自粛の日々は続きそうにある。前向きにコロナ後のことを考えようとはするのだが、コロナ前の状態に戻るのさえ時間がかかるだろうし、前に戻ったところで、その時点でいっぱいいっぱいだったとしたら、そこから始める気力、体力がまだ残っているだろうかと考えるのが当たり前の我々の年齢である。このコロナ禍でも静かに勝者敗者の選別が進行している。富める者はさらに富み、貧しき者はさらに貧しく。この先世界は一体どうなって行くんだろう。
こんな思いを歌にしたいと思った。
でも考えてみればもうすでに何曲かある。
今必要な歌があるとしたら、無条件に人の心を癒す歌だ。
こんなことを考えながら、一月も二月も過ごして来た。
三月、今月こそコロナ後にこそ必要な癒しの歌を書こう。
気力、体力がまだあるうちに。