この毎月のホーム・ページのメッセージを書き始めて10年を超えているのだろうが、2月の話題といったら恐縮ではあるが、沖縄にいてやっぱり毎年同じで、球春到来の話題からになってしまう。
今年も2月のキャンプ解禁で、プロ野球各球団一斉に動き出すのだが、12球団中約8球団(来年からジャイアンツも)が離島も含めてここ沖縄に集う訳だが、自宅近くの球場では半月前からすでにチームを迎えるためのグランド整備が行われていて、ちょうど自分のジョギングコースになっているサブグランドでは、耕耘機みたいな車で一度グランドを掘り返しそれから土をならして行く作業が行われていたりとか、ピッチャーの投球練習所であるブルペンの屋根を組み立て立ち上げたりと、これは見ていて結構危険な大仕事で何日も日にちを要していた。さらに球場内のメイングランド、雨天練習場等々と、こうした地元の裏方のあまり知られない下働きからすでに沖縄の春は始まっている。
これから約一ヶ月、チームはここに滞在し、多くの観光客や地元のファン、マスコミが練習を見守り賑わう訳だが、その間、善良な市民である私の健康の源であるところのジョギングのルーティンなコースが占領され、少なからず健康維持の阻害となっていることも少しは理解していただき、通りかかる私を、すわ、選手あるいはコーチかと探り見ることなく(その後の落胆が傷つく)、マナー良く一般市民も野球関係者も互いに我らがチームを応援し、チームには優勝目指して頑張ってほしい。ちなみに、この我らがチーム、優勝から遠ざかって幾久しい。その名も、横浜ベイスターズ。
やはり、この時期の話題といったら恐縮ですが、ここ数年通っているラスベガス旅行になろうか。
日本にいてはギャンブルを一切しない私だが、一年に一度、ラスベガスにおいては行っている。といっても額はたいした金額ではなく、普通のパチンコ好きな人の一年分いや、もしかして、数ヶ月分を費やしているのに過ぎない。十数年前、初めて訪れた時に、ビギナーズラックでスロットマシーンでジャックポットをだして以来、ちょくちょく通い始めているのだが、戦績は思わしくない。だからといって負け惜しみではないが、私の場合、賭けの勝ち負けの楽しみとは別にショウーを楽しみに半分通っている。セリーヌ・ディオン、エルトン・ジョン、トム・ジョーンズ。オー、カー、ラヴ等々。今年は、カントリーのスター、ガース・ブルックスのホテル・ウィンのアンコールという会場で行われたコンサートと昨年の暮れにオープンしたばかりのホテル・アリアでビバ!エルビスを見た。
ショウーの本場、ラスベガスでは学ぶべきことも少なくなく、一見、自分とは関係なさそうに思えるが、その非日常性が活力になり、そのショウーマンシップが刺激を与えてくれる。この旅から帰って毎年感じることは、今年も一年新たに頑張って唄うぞ、と言う前向きな思いだ。だが正直にいえば、負けを少しでも働いて取り戻したい、と言う全く後ろ向きな気持ちもなくはない。
しかし、今年のラスベガス旅行でつくづく思ったけれど、昨年惜しくも亡くなったマイケル・ジャクソンが生きていて、このラスベガスでセリーヌ・ディオンのショウーのために作られた会場と同じように、マイケル・ジャクソンのために用意された会場でショウーを行っていたとしたなら、それはそれは前代未聞のとてつもないビッグ・ショウーが行われていただろうことは容易く想像がつく。どんなにお金を払ってでもラスベガスまで見に来ようとするだろうことは、ラスベガスでのショウーを経験した人なら、老若男女、彼のファンであろうとなかろうと共通する思いだろう。
マイケル・ジャクソンの遺作映画『This is it』、それを映画館で見て、次はハワイ行きの飛行機内で見て、今度は旅行中の発売日に手に入れたDVDで改めて見て、不世出のその天才の死が本当に返す返すも残念で仕方がない。
さらにこの時期お決まりの話題でまたまた恐縮だが、2月28日、東京マラソンに出場する。今回が記念すべき10回目のマラソン大会出場になるわけだが、今回は粛々と自分のために走って来ようと思っている。前日の27日に横浜は山手ゲーテ座でライブを行うが、壮行会ということでなく、今年最初のステージとして良いスタートが切れるよう心のこもったステージにしたい。
2010年2月1日