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From 龍雲

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

 

2010年の年が明けた。今年は故郷に帰ることなく、正月を沖縄で迎えた。そのせいか、正月を過ごしているという実感がまるでない。ジョギングに出ても、サッカーの練習をする中学生や、犬の散歩のおばちゃんや、釣りをするおにいちゃんやらやらが、いつもと全く同じ光景で、正月らしいことといえば、凧上げする親子連れぐらいのものだった。とはいえ、サッカーの練習をする中学生も、おせち料理をお腹いっぱいに食べて、お年玉を親たちからもらって来たのだろうし、犬の散歩のおばちゃんも、旦那に泡盛のお屠蘇をあげて、それから支度しての散歩だろうし、釣りをするおにいちゃんたちもガールフレンドと初詣に行ってから来たのかもしれないし、つまりそれぞれはちゃんと正月をして来ているのだ。実感がないのは自分だけで、それはただ単にここ沖縄の気候があまりに暖かすぎることによっている。福岡の実家で過ごす正月は荒ら屋ということもあり、とにかく寒いの一言に尽きて、外出もせず、ただただ朝から酒を飲んで、炬燵に寝転がってテレビを見ながら、みかん。みたいなそんな感じなのだ。よって今年のNHK紅白歌合戦も毎週の歌番組みたいでスペシャルな感じがせず、K1とのかけもちの視聴で終わった。

 

20度前後の気温の中で、大晦日もジョギングし、元旦も続けてジョギングしてみると、2009年から2010年への移行は毎日の昨日から今日のそれと同じで、当然のことながら、時の流れの中では区切りなんかは存在しない。永遠の時の進行だけである。だから何故、大晦日の12時過ぎて年が改まった瞬間に、誰もが口々に『明けまして』というのか、屁理屈をこねて言うなら、おかしいのである。
つまり何が言いたいかと言うと、この『おめでとう』には、『今年が明けて、おめでとう』という時間の感覚をよりも、『今年も生かされて、おめでとう』という生存を感謝し互いに喜び合う気持ちを大切にすることの方が大事だと言いたいのである。そう思うことによって、俄然、色あせた新年が生き生きと輝きだすのがわかるだろう。
これまでは、『明けましておめでとう』と言われるとつい、何の考えもなしに『明けましておめでとう』とおうむ返しに返答して来たけれど、英会話で“How are you ?”と聞かれて“How are you ?” と返すのがおかしいのと同様に、『明けましておめでとう』と言われたらまず、『ありがとう』と感謝の気持ちを述べてそれから、『生かされてあなたもおめでとう』と相手も賞賛して返答するというのが本来、本当なのだろう。これはあくまでも、言葉にせずとも気持ちにおいては、ということであるが。

 

それで、2010年を目出度く、生かされて迎えられた今年の抱負だが、3年後のデビュー35周年の大きな目標にあげた武道館コンサート実現に向けて、今年はできるだけ事細かにliveをして、おおいに賛同し応援してくださるサポーターを増やしたい。
自分自身では、明確に目標は設定された。後はどう実現のために個人としてもチームとしても考え行動するかだ。
多くの人の助けがいる。その助けを頂くためにも、良い歌を作り歌うことはもとより、人間としても魅力ある男として成長することができる一年にしたい。

 

今年も一年、謹んで応援のほど、よろしくお願い致します。

 

2010年1月2日