永井龍雲 Official Web Site

お問い合わせ

ホーム > From 龍雲

From 龍雲

2020年5月のメッセージ

あっと言う間の二ヶ月が過ぎた。先月と全く同じ書き出し。数が増えただけ。
ゴールデンウィーク後の5月6日まで外出80%減を目標に今、新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されている。それがさらに後一ヶ月程度、期限が延長されそうな雲行きである。それはいい。我慢するしかない。
ゴールデンウィーク期間中、沖縄に飛行機による観光客の予約が6万人ほど入っていたが、沖縄県知事等の「今は沖縄に来ないで下さい」と言う異例の必死な呼びかけが功を奏してか、一万数千人にまで減ったらしい。それでも一万数千人は来ることになっている。このように、国民全員とは言えなくても、多くの人々が自粛を実施しており、そのための経済的な不安と戦いながら日々を自宅で過ごしている。我々庶民は言うまでもなく、飛行機会社にしたって他の企業にしたって、どこも誰もが苦しいのが今の状況だ。
なのに、実際、3月から始まった政府の外出自粛要請から二ヶ月が過ぎて、安倍総理の「医師に必要と認められた人にはPCR検査を誰でも受けられるようにする」と言った二ヶ月前かの会見でのコメントが、今と何ら変わっていないことに驚くとともに怒りが込み上げて来た。一体この間、何をやって来たんだ。国のリーダーとしてこんないい加減な人は今までにいなかったと思う。何にも事態は好転しておらず、国会でも前面に立ってコロナと戦おうとする姿勢がまったく伝わってこない。これでは、国民は何を信じて待てばいいのかわからず、フラストレーションが溜まるばかりだ。今、政府と官僚は国民の側に決して立ってはいない。自己保身に汲々として国民を馬鹿にしている。日本がこんな国になったのは間違いなく安倍政権による失政のせいだ。ゴールデンウィークが過ぎても、国民を相当程度、納得させることができなければ、その後の一ヶ月延期を要請したとしても、いろんな所で破綻が起こり始めるだろう。医療現場でそれが起きないことを祈る。

先日、YouTube に初めて自宅から新曲をアップした。
作ったのは、星野源よりも多分早かったが、自分ではアップの仕方がわからなかったので諦めかけていたが、やっとスタッフにやってもらった。是非、安倍さんにも犬か猫か抱いてもらって参加して頂きたいのだが、歌のテーマが夫婦喧嘩のストーリーなので、昭恵婦人との関係が気になるところだ。
コロナ感染予防のためステイ・ホームが世界的に叫ばれるようになって、それに伴って各国でDV(家庭内暴力)の数が増え、ある国では30%以上にも達しているとテレビのニュース等で聞いて、当初からそうなることは自明の理として自分自身は思っていた。どんなに仲の良い夫婦であっても今後の生活の不安を抱えた中、四六時中顔を突き合わせて暮らしていれば、多少の諍いが起きて当たり前である。自宅でお互いお酒でも入ってたりすると、言わなくてもいいことまで言ってしまい、ついかっとなって手を上げてしまう、なんて事はよくある事で、実際に先日、その結果、50歳代の夫が妻を殴り殺した事件が起こっている。
どうか、コロナに負けてただ一夜の激情で、そんな悲劇に至らないまでも、離婚したりしないようにして欲しいとその一心で曲を作り、この思いが一家族にでも届いてくれたら本望である。幼き子供がいたりすれば尚更で、その子の心に一生の傷を残すことになる。家庭の問題は自分の歌作りの主題の一つでもあることから黙してはいられなかった。まだ試聴されていない方は暇つぶしに聴いて頂けたら嬉しい。

結局は生活の不安が、諸悪の根源である。お金なのである。
政府はケチケチせず必要なところに必要程度のお金を給付してもらいたい。
国民に不安をあたえて、それでもよく眠れるとしたら、その政治家・官僚は職業選択を根本的に間違えている。
今、医療現場で日々、自らが感染の危険に直面しながらも、コロナと戦って下さっている医療従事者の方たちの覚悟と比べてみれば、それは一目瞭然と知れるのである。