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From 龍雲

2020年3月のメッセージ

今年、毎月目標の距離を走ることを抱負とし、1月は何とか達成した。2月は東京でレコーディング等もあり諦めかけたが、1日多い閏年に救われてやっと目標の距離を達成することができた。プロ野球のキャンプも早々に終わり、それを見学するためにはるばる訪れる観光客のユニフォーム姿も全く見当たらなくなった。
選手やコーチにもはや見紛われることもなく、いつものコースを気兼ねなく気持ちよく走り終えてウォーキングで戻る途中、近くの小学校から下校する生徒に出会った。珍しいことでもないのに何故かいつもとは違う違和感を感じたのは、生徒達が両手に抱えたたくさんの荷物のせいだと気付くのにそんなに時間はかからなかった。
この国のトップの突然過ぎる全小中高の休校要請によって、いきなりこの週末で学期も学年も打ち切られ、生徒達は訳もわからず教室に置いてあった荷物を慌てて持ち帰らせられるはめになった。学校現場、父兄、地域の医療機関の混乱はニュースにいとまなく、その日挙げ句の果てにはトイレットペーパー買い占め騒動にまで発展していた。まだ世界が新型コロナウィルスの脅威がどれ程のものであるかはっきりと解明できていない中、あの楽観的と言うか、金儲けしか考えていないトランプさんのアメリカさえ認めざるをえないパンデミック(世界的流行)の危機を思えば、何事にもはったり、うそ、ごまかしでどうにか国民の目をくらまして来た内閣が、コロナのことでも後手後手に回り、ここは名誉挽回とばかりに無責任なあまりに唐突な休校要請に走ったことは、人情としてはわからなくもない。しかし、度重なる疑惑に権力で蓋をして見え見えにシラを切り通し、何食わぬ顔してその座に執着している安倍首相が自ら撒いた種によって咲いた不信の花が国民を懐疑的にするのは当然のことである。ここはもう最後の仕事と覚悟し陣頭指揮してわれわれ国民の健康と生活を守ってほしい。
カリフォルニア州でも市中感染が広がり始めたらしく、ロサンゼルスに暮らす娘達を心配せずにはいられず、しばしばメールで注意喚起しているが、この先さらに感染が進めば、しばらくは気楽に娘達に会いに行くことさえ遮られるかも知れず、ある意味、戦時封鎖状態に発展するかもしれないことを思えば不安に心が陰る。
人の戦いがウィルスとの戦いでもあることは歴史的にもわかることだが、これを奢りきった現在人への警鐘と捉え畏怖することを神秘主義的と誰が無神経に笑えるだろうか。
世界中が今その恐怖の歴史を等しく体験しているところだが、終息後はこれを教訓として世界が一つに纏まるきっかけとしてほしい。その上で東京オリンピック開催に漕ぎ着けたなら本当の意味の五輪となるのではないか。そうなるよう心から祈り願う。
プロ野球やサッカー、その他いろんなスポーツイベントが延期または中止となっている。経済活動も麻痺状態にあり、誰もが経済的不安を抱いている。
自分ごとにおいても、神戸はチキンジョージでのライブもその開催をめぐって、今考慮中である。チキンジョージ40周年のイベントと言うこともあり、個人的には演りたい気持ちでいっぱいなのだが、近々の関係者の決定を待っているところである。とりあえずは感染爆発を招かないように個人個人が気を付けるしか今の段階ではない。国民いや世界が力を合わせてこのウィルスとの戦いに一日も早く勝利しなければいけない。今ここにある危機として。