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From 龍雲

2019年12月のメッセージ

島に住んでいて風の強さを嘆いていては住むには及ばないと言われそうだが、ここ数日、沖の方でも大きな白波が立って風の強さが部屋にいてもそれでわかる。こんな時は、本州の方でも寒波に見舞われていることが多く、明日からの関東への旅が思いやられる。
いよいよ8日の日曜日には宮崎は青島太平洋マラソンを走ることになるわけだが、11月は奄美ツアーがあったり、福岡それに久しぶりの沖縄のコンサートと何かと忙しく、ほとんど月前半は走ることができていなかった。沖縄のコンサートを終えてやっと一息ついて調整し始めたのだが、ここに来てこの強い風に見舞われ、正面からまともに受ける風になると、ちょっとした押し相撲で、前に進むのもやっとだ。そんなこともあって今、外に出るのに二の足を踏んでいるところだ。気温はまだ暖かいのだが、ビーチを走るコースでは波しぶきを浴びることもしばしばで、子供にプレゼントしてもらったナイキのシューズも指先がグチョグチョに濡れて、次の日も生乾きのままそれを履いて走ったりしている。なら練習コースを変えたらと思われるかもしれないが、慣れ親しんだコースを変えるのは、母の時代から使っているカレーのルーを他のメーカーのルーに変えるのと同じぐらいの勇気がいる。そう言ったらわかってもらえるだろうか。
何故かフルマラソンを走るのにある程度自信を持ってスタートラインに立つには、その前に一度は月200kmを走っておかないといけないという思いがあり、実際、それを達成して迎えたレースでは、そうでない時よりも良いタイムで走れたような記憶がある。と言っても、二度三度ぐらいのものだが。今回のフルマラソンは通算14度目。青太は確か4度目のチャレンジになるはずだが、還暦を迎えて初めてのフルマラソンであり、東京マラソンを最後に走ってからも5年は経っているはずで、制限時間内に完走することすら自信がない。腰も痛いし、足も痛いし、股も擦れるやら、颯爽と駆け抜けるという言葉とは程遠い。しかし、自分で走ると宣言した以上、それを楽しまなければ意味がない。昨日までで、通算155kmを練習して来た。後200kmの目標まで45km。ライブそのための移動などを数えれば、走れるのに使える日は後3日しかない。達成まで1日15kmの計算だが、果たして目標の月200kmを久々にクリアーできるだろうか。そのために今日走る15kmは大事な練習になる。昨日頑張って20km走って、体は今悲鳴を上げている。雨でも降ってくれれば、迷わず休むのだが。今のところ雲が多くとも日差しが出ていて、雨の気配がない。仕方ない、走るか。自分で決めたことだし。こうして書いたことだし。
お遍路を歩いて以来、考えが少し変わって、結果なんてどの道大したことない、自分で定めた目標を達成することの方が大事じゃないかと思うようになった。
還暦を超えたせいかもしれない。しかし、もっと若い頃にこの考え方が出来てたらとも思う。いずれにしても、精一杯日々を生きていると実感できた11月であった。青太マラソンが終わっても次のライブ、アルバム制作とまた新たな目標に向かって健康で日々邁進できる12月そして年明けての日々であればと願っている。

メリー・クリスマス
そして
良いお年を