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From 龍雲

今さら大風呂敷を広げるのもなんだが、デビュー35周年に当たる今から3年後には武道館を目指している。

今さら大風呂敷を広げるのもなんだが、デビュー35周年に当たる今から3年後には武道館を目指している。いや、国際フォーラムのホールAでも結構。つまり、5千人以上の規模のホールで死ぬまでに一度、コンサートをやりたいと言うことだ。デビュー当時であれば、もしかして叶っていたかもしれないが、今となれば、夢また夢の話しである。でも敢えて口にしているのは、まだ、自分の音楽の可能性を信じているし、懐メロのフォークではなく、今を歌っている自負があるからだ。結局、大衆にわかりやすいような一曲の大ヒット曲がなく、時流に乗れなかったことが、現在のフォーク界でのランクの差として暗黙裏に了解されているような風潮があるが、そんなものはクソクラエで、テーマの深さを言えば、誰にも負けないと思っているし、スケールを左右する大衆と言うものもそもそもまず信じていない。わかってない人が音楽業界含めて全く多すぎる。

 

最近のツアーでライブ中に疑似武道館コンサートとして、あたかも今ここが武道館であるように想像して下さいと客席を煽ると、ファンの方たちが多いに盛り上がってくれる。「武道館に絶対、行きますから」「今からお金を貯めています」と即売会の時に口々に言って帰ってくれる。永井龍雲というアーティストの歌の世界をわかってくれ、夢を共有しようと本気で思ってくれている人達が全国にもまだまだたくさんいると思う。そんな人達の希望になれたらと心から思っている。だから隠れファンの人達へ声を大にして呼びかけたい。「隠れないで、出ておいで~」まだ、不幸にも永井龍雲を知らない人には、「今からでも遅くない、待っているよ~」と。

 

いろんな事情で、コンサートに足を運べないことは、この経済状況がさらに加わって、同世代として容易ならざることはよくわかる。
でももしかして3年後なら経済も回復して余裕も生まれ、「龍雲に会いに行こうか」と思える状況になっているかもしれない。そんな期待を込めても、『めざせ!武道館』をキャッチフレーズに僕自身はマジに頑張って行こうと思っている。冷やかしの大衆ではなくて、真のファンの人達と大ホール・コンサートを実現したい。今月で52歳を迎えての新たな夢である。

 

僕の音楽にどれほどの力があるのか。本当の意味で知りたいと思う。インディーズでやっている以上、悲しいかなそれを測れるのは今はコンサートの動員力でしかない。

 

2009年11月1日