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From 龍雲

2019年9月のメッセージ

豪雨による水害が今年も発生している。
被害の程度差こそあれ、各地方で被害に遭われた方の苦難を思えば同情を禁じ得ない。温暖化対策を訴えるノルウェーの少女が今話題になっているが、世界が動けば希望である。サミットで対策についてどう語られたのか、語られなかったのかが気になる。

もう一つ気になること。
最近、エンジェルスの大谷選手のホームランが止まっている。
毎朝目覚めて真っ先に思うことは、今日はエンジェルスの試合がテレビ中継されているだろうか、大谷は出場しているだろうか、ホームランを打っているだろうかと。イチロー選手や松井選手の時もテレビでよく観戦はしてはいたが、彼らの場合は試合に出てヒットを打って打点を稼いだり好守備をしたりしてくれていればそれで満足だった。しかし大谷の場合はホームランが出ていないとヒットだけでは物足りなく、それから始まる一日の活気を削がれることになり、もう明日こそはホームランをと気持ちは明日に飛んでしまっているのである。老若男女、お茶の間のテレビを観戦している大谷ファンの心理は自分と似たようなものであろう。
考えてみれば、元来ピッチャーが本職であるにもかかわらず、今期は打者としてまずまずの成績を残していながら、自分のようなファンにこのような過大な期待を抱かせることからしても、超スーパー・スターである証であり、大リーグにおいても野球の神様ベーブ・ルースに例えられるほどの不世出の逸材であることに他ならない。大谷本人にしてみれば、あまりに大きな期待に異議を申し立てたいところだろうが、野球ファンの我々にわがまま勝手な夢を見続けさせて欲しい。
来シーズンはピッチャーに戻り、その100マイル越えのピッチングも見たいけれど、やっぱり野球の花はホームランを打つことであり、打者としてホームランを量産することの目標を忘れて欲しくない。明日こそ17号目のホームランを期待して目覚めることにしよう。

そして明日朝目が覚めたとき、大谷選手それに娘たちもいるロサンゼルスはまだ八月だが、日本では九月を迎えることになる。八月下旬恒例の浅草・木馬亭の三日間を無事に終えて、三日からは北海道ツアーに旅立つ。折しも一日、二日、三日は富山県は八尾町のおわら風の盆だ。前にもこのくだりは書いたような気がするけど気にしない。この時期、急速な気温差で体調を崩しやすいので気をつけなければいけない。そして食事にも。北海道ツアーから始まるこの秋の到来はあまりに魅力的過ぎて、かつ十二月にマラソン完走を目指してダイエット中の身にはあまりに危険過ぎる。強い意志の試される季節ではあるが、意志の弱さが近頃目立つ。暴飲暴食を避け今の体調をキープしながら九月を乗り切ることが何より肝要だ。ここを過ぎればあっという間に師走に向かって時移ることになるだろう。

今年の終わりまでに、歌で何人の人の心に癒しを与えられただろう。
そして大谷はホームランを何本打っただろう。今から気になる。