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この度、めでたく長女の伶奈が大学を卒業する。

この度、めでたく長女の伶奈が大学を卒業する。
アメリカはロサンゼルスにある大学に通っており、卒業式に出席するため今この地を訪れている。
ダウンタウンから少し離れてはいるが、あの二刀流の大谷翔平選手が活躍する大リーグのエンゼルスやディズニーランドがあるアナハイムから車で40分ぐらいのところに大学はある。何度かキャンパスを訪れたことがあるが、スクールカラーの赤が随所に配せられ、規模は大き過ぎることもなく、生徒も真面目そうで、周辺の環境も静かで比較的安全そうに思えた。勉学に励むにはちょうど良い環境であったであろう。実際、勉学に励んでいたかどうかは知らないが、のびのびとキャンパスライフを楽しんでいたことだけは確かである。
彼女自身でこの大学を選択し、見ず知らずの土地で寮に暮らし、一年後、妹の佑果も一緒にこの大学に通うようになったことは、彼女が切り拓いた道であり、父親としては長女のその努力を褒めてやりたい。卒業後の事ももう決めているみたいで、高校出の父親としては誇らしい限りである。
子供の頃から音楽の好きだった彼女ではあるが、父親の浮ついた影響をまともに受ける事もなく、地に足のついた人生を歩もうとし始めていることは、もしかしたら親の離婚がなければもっと自分も奔放に生きたいと望むことが心の内にあったかもしれないが、勝手ではあるが親としてはこれで良かったと心から思っている。大切なことは自ら選んだ好きな道で努力して幸福になることで、彼女等に親として十分なことをしてやれなかったが、伝えたいメッセージは伝わっていた。そう思えただけでも一生分の親孝行をいただいた思いで我が子に感謝するのみである。

細々と歌手として働いて、娘も大学を卒業させることができました。これもひとえに応援してくださるファンの皆様のおかげです。深く深く感謝いたします。
折角ですので本当は気が進まないのですがついでにラスベガスに行って、エルトンジョンの多分最後であろうアメリカツアーを見て来ます。スロットとかやりたくもないのですが。さらについでに、大谷選手を見にアナハイムスタジアムに行って来ます。エンゼルスの帽子とか大谷君の17番の背番号入りのTシャツとか別に欲しくありません。本当に行きたくないのをファンの皆さんならわかって下さいますね。

東大を出たでもなく財務省に入ったでもない、こんな軽薄な高校出の父親を持つ娘が親孝行にも無事大学を卒業する。
「伶奈、おめでとう。パパも頑張って来てよかった」
と同時に浮かんで来た思いがある。

「父ちゃん母ちゃん、ありがとう」