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From 龍雲

もう皆さんにおかれましては、3月25日発売のニュー・アルバム『スライド・ショウ』を聴いていただけただろうか。

もう皆さんにおかれましては、3月25日発売のニュー・アルバム『スライド・ショウ』を聴いていただけただろうか。
発売間もなきにもかかわらず早々と熱き感動のメッセージが全国から続々と届けられている。

「歌と言うよりも本を読んだ後のようです」(兄談)
「一気に癒されました」(姉談)
「天才としか言いようがない」(本人談)

実際は、兄と姉に『スライド・ショウ』のCDを実家に送ってあげて、すぐにメールされた二人の感想だけだが、本当にありがたい。いつも身内は励まし喜んでくれる。(実はもう一人姉がいるのだが、まだ音沙汰なし)

さらに想像で書くなら、
「龍、帰って来たか」(94才のおやじ談)
「龍、勉強せんか」(亡き母談)
となるのだろう。(CD評とは関係ないが、昔の親とはそう言うものだ)

会場売りがメインであるがゆえに、まだ聴いていただけていない皆さんが多数だろうが、この40年間、アルバムを一枚出す度に、ひと仕事終えた喜びと、ファンの方を含めた大きな意味での家族のこのような反応を楽しみにわくわくそわそわする日々を繰り返して来た。
『スライド・ショウ』のCDの帯にも書き添えたのだが、「40周年の感謝の気持ちを歌に替えて」と言うコンセプトで作ったアルバムのつもりでいる。この想いが聴いてくれた皆さん一人一人の心に耳を通して素直に届けられ共感し合えることを願っている。

これと同時に、キャニオン・レコード在籍中のデビューから8年間に発売された8枚のアルバムとシングルを集めた1枚の計9枚がボックスに納められて発売された。CDサイズに小さくなったとは言え、ジャケットから中身の歌詞カードまで全てオリジナルが忠実に復刻されていて、頬ずりしたくなるほど可愛く愛おしく思える。ここには永井龍雲の青春の苦さ甘さが詰まっている。どうかこちらの方もよろしく。

毎年4月は、入学卒業、入社退社(定年)そんな時期に当たるのだが、空港や駅では新たな旅立ちを祝福するかのような見送りの光景がよく見られる。始めに笑顔があり、そして涙に変わる。この時の思いは一生忘れられないものとなって、その後の人生に少なからず影響するものとなる。
その時が人生の大きなモメントであったことに『顧みて』その後、気づくことになるだろう。
40周年のこの一周りが、毎年の4月の旅立ちの時期と同じ意味を持ち、還暦を迎えての新たな旅立ちのモメントとなることは間違いない。