永井龍雲 Official Web Site

お問い合わせ

ホーム > From 龍雲

From 龍雲

4月14日に発生した

4月14日に発生した熊本地震に遭われ被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げます。

まさか九州でと言うのが誰もが最初に思った率直な感想ではなかっただろうか。九州でそれまで地震がもちろんなかったわけではない。しかし、東日本大震災級の地震が九州で発生することなど全く思ってもみなかった。
福岡の実家から大分県の中津まで30km余りで、そこでは僕が住んでいた頃は震度3でも大きい方で震度4とか5とかはほとんどなかった。地震と言うものは関東で起こるものだと九州多くの人は当時そう思ってたに違いない。
もう、実家を出て40年もなり、その間、自然環境も大きく変化して、近年は時々大きな地震が九州でも発生しているが、ここまで大きな地震がそれも熊本で、それは全く僕には想像すらできなかった。今後は日本中どこであっても巨大地震が起こり得ると思った方が良さそうだ。今、沖縄に住んで比較的、地震に関しては安心なのかと思いきや、あにはからんや、沖縄にも活断層がいくつもあり、それが動いて地震が発生する可能性は大いにあるということだ。
つまり我が日本列島は例えて言うなら、巨大な獣の上に乗っかっているようなもので、それがちょっと寝返り打っただけでも簡単にひっくり返ってしまうほど危うい場所に位置していることを忘れてはなるまい。
東日本大震災の時に強く思ったのだが、自然災害は誰にでも何処にでも起こり得ることだと。その場面に遭遇しなかったから良かったではなくて、自分の事として受け止めなければならないということを、この九州というよりみじかなところに起こった事だけに、より強く実感させられた。
まだ3万を上回る人々が熊本では不自由な避難生活を強いられているとのことで、余震さえ収まって、完全な終息宣言はあり得ないにしても、普通の生活が出来る以前の状態に1日でも早く戻れることを祈るばかりだ。
微力ではあるが、4月17日の東京のコンサートの時にファンの皆さんにTシャツを買って頂き、その善意が30万円程になった。そのコンサートに協賛していただいてる毎日新聞社の方にお願いして些少ではあるが全額寄付させて頂く。
今年、久しぶりに阿蘇でコンサートを予定していたが、中止をせざるをえなくなった。主催者の方も僕も楽しみにしていただけに残念だ。熊本市内では最近は毎年CIBというお店でライブをやらせてもらっている。主催者である昔からお世話になっている労音の新田さん、お店のマスター、ファンの方々、そして友人の皆さんの健康を案じている。
僕にできることがあれば言って下さい。