東京マラソン2016、めでたく完走しました‼︎
天気が良かったとはいえ、まだまだ冬の風の冷たい中、沿道で大声で声援してくれた皆さん、それからお家で経過を心配しながら応援してくれた皆さん、本当にありがとう。ファンの皆さんの見えざる善意の後押しで、一度も歩くことなく完走することができました。約36000人中の11291番。タイムは4時間22分45秒。本当は密かに3時間台狙っていたんだけど、こんなもんでしょう。思ったより暖かで、そのせいも多少あったと思うけど、足の痙攣も古傷のふくらはぎの痛みも最近痛めた踵の痛みも全く出ず、30kmまでは3時間台の可能性もあった。でもやっぱりそれ以後の距離は疲労による足の痛みが段々ときつく、一歩一歩を踏み出すのがやっとだった。それでも、銀メダリストの有森裕子さんがテレビで指導していた走り方、「ぱたぱたぱたと走って下さい」(先月のこのメッセージにやや詳しい)を守りながら、最後は「ぱたぱたぱた」とついには声に出しながら必死で、絶対に止まって歩き出さないように頑張って走りきった。本当に「自分で自分を褒めてやりたい」有森さんのパクリ。
朝7:30に新宿の京王プラザホテルでスタッフと待ち合わせして荷物を預け8:00には都庁前のスタート地点から300mほど離れたGブロックに並ぶことにしていた。ホテルのロビーは東京マラソンを走る人達であふれかえっていて、主にそこに宿泊している外人ランナーの多さが目立っていた。多くの人達がスリムなマラソン体型で、入念にストレッチしているのを見てると、段々こっちも緊張してきて、タニタの体重計によるとやや肥満の俺なんかの出る幕じゃないなと少しビビり始めたその時、目の前を右から左にハヤブサのようにサッと過ぎて行く女性がいた。「???」とこんな感じでいると、今度は視界を反対の左から右にさらにスピードを増して駆け抜けって行った。きっと集合に遅れて来て、仲間を探しているんだろう。でも「???」まさか。いくらなんでもそんなことはないだろう。でも「???」アッ‼︎ ギエッ‼︎ 有森裕子~‼︎
これが奇跡でなくてなんであろう。
偶然、テレビで彼女が市民ランナーにアドバイスしているのを見て、今回は自分も有森さんの言うぱたぱたぱた走法? この走り方に徹しようと決心してそれ以後その練習を重ねて来た。そんな思いが天に通じたのか、当日の朝、本人が目の前に出現するなんて。こんな偶然は逃したらバチが当たる。後を追わねば。でもさすが銀メダリスト、速い。見失って諦めかけた時、一つの集団の外側に彼女が笑顔で立っていた。勇気を振り絞って、「有森さん。写真撮ってもいいですか?」と僕。「いいですよ」と彼女。感じ良いな。iPhone を向けて写そうとすると、「一緒に写しましょうよ」と彼女。「え、いいんですか?」と僕。もうファンになった。そしてツーショットの自撮りを終えた後で、「有森さんがテレビで言っていたぱたぱたぱたで頑張ります」と調子に乗って僕。「頑張って下さい」と少し驚いたような、でも素敵な笑顔の彼女。そして握手していただいてその場を離れた。
この偶然の出来事によって緊張も取れ、心も軽くなり、僕の走りに良い影響を与えてくれたことは間違いない。有森さんに今回の東京マラソンはつきる。ありがとうございます。
ということで、数年前の東京マラソンのリタイヤのリベンジを果たし、無事目標達成とあいなり、いよいよこれからは歌に集中です。
来週はもう筋肉痛も癒えているはず。
新曲を用意して皆さんの町へ行きます。感動のステージを約束します。聴きに来て下さい。
よろしく。