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今月の21日には、ニュー・アルバム『祈りの詩』を発売する。

今月の21日には、ニュー・アルバム『祈りの詩』を発売する。今回はアレンジをリスペクトするギターリストの徳武弘文さん、そしてベーシストの河合徹三さんにお願いした。河合さんにはサウンド・プロデュースもかねていただき、レコーディング全般にわたって協力していただいた。その他のレコーディング・メンバーはキーボードの夏目一朗さん、そしてドラムの金武 功さん。プレー、性格、共に申し分のない二人だ。全曲、この4人のセッションで作り上げた。
コンセプトとしては、心をなるだけシンプルにし、贅肉をそぎ落としたピュアーな自分に返る。それには、<祈りの力>を子供の頃のようにもう一度信じて行動してみよう、みたいなことか。曲調はさまざまだが、一貫したその想いはどの曲にも共通している。
そんなことから、愛する娘たちの10歳前後の頃の、ipodに偶然録音しておいた戯れ歌を、タイトル・ナンバーの『祈りの詩』の前に挿入した意図も、せめて<祈りの力>でしか解決できないこともある、という底意から発したものである。
発売日当日の草月ホールのコンサートでは、できれば全曲、アルバムの曲順通りに披露したいと思っている。徳武さんはスケジュールが残念ながら合わなかったが、他の三人は嬉しいことに参加してもらうことができ、当日はそれにギターを加え、CD発売記念のコンサートでもあるし、できるだけアルバムのイメージを再現できたらと思っている。

 

恒例の那覇マラソンを一週間後に控えて、出場をためらっている。一週間前に走った時、いままでに感じたことのない痛みを背中に感じた。ガツンとくるような重いもので、本能的に、「やばい、このまま走り続けたら気を失うかも」と思い、走るのをやめて家に帰った。その日が金曜日だったので、連休もはさみ、診察は火曜日に行くとして、静養と称し酒ばかり飲んでいた。痛みはその一撃の瞬間だけで、全く、どこにもなかった。(とはいえ、心臓をチクチク刺すような鈍痛がここ何年か、時々あるが)火曜日の午後一、病院の内科に出かけて診てもらうと、心電図と採血の結果は、女医先生の言葉をそのまま書くなら、「アル中のような結果がでています。お酒ばかり飲んで、あまり食べていないような栄養失調って感じですよ、それに心臓の弁が変な動きをしています」とのこと。 渡された緊急検査報告書の中で、ドクターが特に赤のボールペンで下線しているところを抜き出すと、

 

γ-GTP=257(基準値11~58)、総コレステロール=282(基準値130~219)、中性脂肪=175(基準値40~149)、LDLコレステロール=177(基準値0~139)

 

動脈硬化がすでに始まっていると言われ、コレステロールを低下させる薬としてリバロ錠を毎日夕食後一錠、一ヶ月分を渡された。今から思うと、あの最後に走った時の一瞬の激痛は、あまり練習ができていないにもかかわらず、準備体操もせずにスタートして、いきなりトップスピードで走り始めたために、心臓への血液の循環が一瞬止まったような衝撃だったんじゃないかと思う。
運動はして差し支えないそうだ。何よりも食事療法で、栄養のバランスを考えること。酒、甘いものは控えること。と本にも書いてあった。
それにしても、ドクターに栄養失調と言われて、一瞬、吹き出しそうになった。静養中?の4日間、ボジョレヌーボの解禁もあって、祭りだとばかりに、ワインを飲みながら大好きなカレーを3種類の肉入りで、大好きなお好み焼きを豚玉大盛り、揚げ玉、さらにいかの姿揚げ入りで、焼き鳥はぽんちり、皮のエンドレスなリピート。ワインが終われば今度はビール。そのつまみにはコレステロールの宝庫、いかに、エビ。次から次にと、飽食の限りを尽くしていて、腹回りが九州場所の関取のそれかと見紛うほどになっていたのにもかかわらず、なのに俺が栄養失調? あぁ、何たる無学な愚か者。栄養の何たるかもしらず、結局、悪玉のコレステロールばかりを摂取して、本当に体に栄養のある食べ物は何も食べていなかったというわけだ。

 

ジョギングは、できれば一生続けたい。酒と食事のことを少しは真剣に考えるようにしなければ。
また走り始めて3日目。調子は悪くない。一週間後に迫った那覇マラソン、どうしょうか。もちろん、来年の3月の東京マラソンは、自己ベストをねらって頑張るつもりだ。
今年の那覇マラソンは、当日の天気、体調、それに気分次第に、どうもなりそうだ。
<君は元気でいますか?>『祈りの詩』
僕は、ちょっと、こんな感じです。

 

2008年12月1日