高まる期待と膨らむ希望を胸に、2015年が明けた。
いつもと変わらぬ年末年始を過ごしただけで、何の根拠もないが、清々しい幕開けだったと言える。
多分それは何か新しいことを始めたいとする思いと、そこから新しい真理に出会えかもしれないとする思いとが重なって、黎明の光に心が満たされているからだろう。今年いつまでこの思いを持続させることができるかはわからないが、そんな気分で今、年明けにいられただけでも、十分に感謝しなければいけない。
今年は未年ということで、羊は群れることから家族、転じて平和を意味するらしく、さらには未は豊作をも意味するらしい。世界中が一つの平和な家族となれる始まりの年に、そして豊作でもって飢えで苦しむ人のない年になることを心から願う。
酉年に生まれて12年周期の干支を5回繰り返し、再来年にはいよいよ60歳の還暦。恥ずかしい話しだが、還暦が丁度自分の干支の酉年なるなんて何たる偶然かと思ったが、よくよく考えてみれば当たり前のことであった。それにしても還暦が、何年後とかの曖昧な言葉ではなく再来年とはっきりと示された歳になったとは俄かには信じ難く、赤いチャンチャンコを着てデビュー40周年のステージに立つことになるとはいやはや、でも翻って考えみれば実に計算が分かりやすく誠に縁起が良いようにも思える。
再来年に迫ったデビュー40周年還暦に向かって、今年の目標は自分自身の心をより豊かに大きく開化させることで、年齢に見合った見識を身につけたく思う。先ずは歌に、人柄に、発言に、行動に、そして暮し向きに。少しでも自分を成長させ、自分が安定した精神でいることで、周りの人々に安らぎを与えられるそんな人になりたい。歌は信頼であると何かに書いた。ファンの人達と歌を通して信頼関係を今まで以上に築けることを願っている。1日でも多く旅をし、多くの人と出会い、感動を共有する、それには健康でなくてはならない。自身の身体の健康を顧みる余裕をも手に入れたい。
「禍福門なし唯人の招く所」
禍も福もすべてその人自らが招くものである。の意味らしい。今年初めて偶然に見つけたこの言葉を肝に銘じて、奢らず油断せず、悪意を滅して善意の心で何事にも取り組めるようにこの一年を頑張って行きたい。
2015年の旅の始まりは新潟から。いざいざ。
2015年1月