永井龍雲 Official Web Site

お問い合わせ

ホーム > From 龍雲

From 龍雲

もう56歳だと。早いな。

 

もう56歳だと。早いな。
ここにファンの方が贈ってくれた僕の生まれた日の新聞がある。
昭和32年11月4日(月曜日)朝日新聞のこの日のトップニュースは、3日にソ連の人工衛星第二号の打ち上げが成功した記事で、ロケットの中に乗せた犬の種類がスピッツであり、名前はクドリャフカ(髪をカールした女の意味)で、宇宙空間に飛び立った初の生物であることなどが書かれている。関連記事で、当時のソ連の書記長フルシチョフが「近い将来戦争が起こるとは思えない」と会見で語ったとある。ちなみに日本の首相は安部総理のおじいちゃん岸信介。新聞のレイアウトは今とほぼ同じで、天声人語もすでにある。見出しに、4面は親さがしとあり、1面のコピーしか手元にないので、何のこっちゃわからないけど、なんかそんな時代だったんだな。

 

4人兄弟の末っ子として僕が生まれた時、両親がどんな状況でいたかはよく知らないが、以外と一番幸せな時だったのかもしれない。その前もその後も色々とあっただろうけど、父も母もまだ若く、家もその数年後に新築していることを思うと、家族にとっては比較的、順風満帆の時代であったのだろう。その証拠に小学時代までの記憶は暖かなものとして残っている。
あれから半世紀も優に経ったなんて実感として全く湧かない。いきなり今があるような儚い感じ。でも歳を取るってそんなことなんだろう、きっと。過去のことなんて夢の出来事のようにしか思えない。でもそれでいいんだ、いいんだ。だからこそ今を精一杯生きるしかないんだし、今の自分でもって。だんだん夜になって網戸から風が吹き込んで来た。この侘しい肌寒さも悪くない。まさしく蕭条の風だ。

 

スポーツニッポン新聞というのも贈られて来ていた。驚くことに昭和32年11月4日(月曜日)その一面は何と僕の敬愛してやまない長嶋さんの記事で、立大が春秋連続優勝し、その試合で東京六大学の当時のホームランの新記録である8号を放った時のものだった。そうだったんだ。まだ若々しい大学4年生の長嶋さんの笑顔の写真がでかでかと載っていて、 隔世の感を禁じ得ない。
明くる年の昭和33年に、長嶋さんは巨人軍に入団することになるが、その当時の巨人軍のスーパースターは打撃の神様と言われ引退してのち、巨人軍で長嶋さん王さんを擁し9連覇を達成した時の監督であった川上哲治さんだった。その川上哲治さんが今日93歳で他界された。9連覇時代、大の巨人ファンであった者として、心よりご冥福を祈る。

 

11月9日の横浜赤レンガは56歳になって最初のコンサート。
一日一日、一つ一つのライブが、もうカウントダウンなんだな。大切に、
頑張ろっと。

 

2013年11月1日

2013年11月1日