昨年12月の宮崎の青太(あおたい)で完走して以来、ジョギングをサボっていたが、あまりの天気の良さに数日前からまた走り始めた。といっても、サボっていた分だけ体力も落ちていて、ジョギングと言うよりも見てる人にはウォーキングにしか絶対見えないだろう。
コースになっているビーチはもうすでに海開きをしていて、バーベキューの匂いが潮の香りに打ち勝って甘く漂っていた。ビーチの一角、人だかりがあったので何事かと注視すれば、サッカーをやっていて、プレーする選手に交じってあのラモス瑠偉がいた。彼は確か全日本のビーチサッカーの監督をしていたはずだから、その代表チームを率いてキャンプに来ているのだろう。彼には何故かとても沖縄が似合っていた。
わずか小一時間の運動と言うより今はほとんど散歩ではあるが、つくづく思う。沖縄に来て13年間、このあたりをもう何周しただろうか。雨の中、風の中を、そして夕陽の沈む頃を。色んなことを考え悩み疲れる日々、まるで巡礼のように駈けては、心の健康を保つために大いに自分にとってこの場所が役立って来たことは間違いない。自分で選んで住み始めた場所ではあるけれど、それだけではないものを感じる。そんな場所に今住んでいられることが何よりの幸せで、不満を託つどころか、ひとえに感謝しなくてはならない。
例年よりも早い沖縄の梅雨入りで、ゴールデンウィークの観光にどれほどの影響があるのかわからないけど、明日も梅雨の晴れ間を狙ってのなんちゃってジョギング。3日さくらホールのコンサートに向けての最後の調整になる。
ジョギングがコンサートの調整?
そう。心を平らかにして全身全霊で歌えるように。
それしかない。
2012年5月1日