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今年11月6日に開催されるニューヨーク・シティー・マラソンにエントリーしていたが、

今年11月6日に開催されるニューヨーク・シティー・マラソンにエントリーしていたが、残念ながら抽選の選にもれた。参加希望者が世界中から数十万人とかなりの競争率で、にもかかわらず抽選されることを何故か当然の様に信じ込んでいただけに、かなりのショックだった。
昔、旅行業の国家資格の免許を取ろうとした時、わずか一週間の申し込み期間だとは知らずに願書を出し遅れ、一年間あんなに勉強したのにもかかわらずテストさえ受けられなかった落胆と似ている。どこがかというとそれは両方とも戦う前に権力に門前払いをくらったという疎外感で、こっちとらアーティストなんだからさぁ、少しは大目に見てよ的な、駄々を捏ねる子供みたいなと言えば今時の聞き分けのいい子供に叱られそうだが、何とも全くもって勘違いも甚だしい一種職業病的甘えとも言えるゴネ特を期待してのセコイ感情も混ざったものだった。福島県は会津藩の教えに「什(じゅう)の教え」というのがあって、「ならぬことはならぬものです」というその教えがどこからか聞こえて来そうな気がして恥ずかしい。それでも未練がましくネットで調べてみると、旅行会社のツアーに申し込むならマラソンに参加できるようなことを書いていたが、自分にとってはそのツアーが多少高額な感があるし、日程も自由が効かなさそうなので、一瞬迷ったけれど今年の出場はあきらめた。そこで気持ちをすっぱり切り替えて、来年また再度一般から申し込んでみることにする。それで来年またもし選にもれたら、その時はツアーでの参加も考える。別に焦る必要もないが、来年55歳という年齢を考慮するならツアーでの参加も来年はやむなしだと思い、夢のマラソン大会の出場を決行するだろう。 ニューヨークへの応援行きを期待されてた熱狂的なファン方には、そんなには多くはないと思うが、大変申し訳なく思う。その代わり、今年12月の宮崎青島太平洋マラソンにはエントリーする予定だから、その時は応援よろしく。

 

そんなこんなで、ニューヨークシティーマラソン参加決定の報を受け取ってから練習を開始しようと思っていたので、ここしばらくジョギングをサボっていた。5月27日の今日久しぶりに走ってみたら、体の重いこと牛の如し。その牛さえスマートに思えるほどの腹周りで、スレンダートーンでブルブル腹をいわせても、脂肪が笑っているとしか思えないほど締まりのない体になっていた。(え?元々)とそんな口さがない横槍は無視して、そこでどうにかせねばと焦りつつも、あまりの体のキツさにジョギングをいつもの半分で切り上げ、家に帰って支度して今度は近くのホテルのプールに出掛け、浮力の力を借りることにした。考えてみるとプールも久しぶりで、海パンを更衣室で着替えてみれば買った当初は余裕のあったウェストもきつく、結ぶ紐のちょう蝶結びがアゲハチョウからモンシロチョウになっていた。とにかく浮力だ浮力だとプールに飛び込んだら、今度は体の沈むこと潜水艦が如くで、浮力は一体どこに行った!と娘の帰宅の遅いのを叱るおやじみたいに心が自然に叫んでいた。このままではいけない。それからサウナに6分入り、(短けえ) 風呂も比較的いつもより長めにとり、腹筋を10回ほどして、(少ねえ!)えい、やかましい!一々ちゃち入れるな!念には念をいれてエステでオイルマッサージまでしてもらって、その後たっぷり食事してから家に帰って来た。(意味ねぇ) まことに充実した一日で、一応体の引き締め効果を意図したエキササイズとしては誰の目にも十分なものであった。(どこが)
ま、歳も歳ゆえ無理せず調整を宮崎までにゆっくりやりますわ。みんなも気張りなはれ。(なんでここにきて関西弁)
6月4日久しぶりの大阪のコンサート頑張るぞ。みんなも見い来てや。(もういいっつうの)

 

でもその前に、メッセージ更新日の今日6月1日は実は福島県はいわきのバークイーンでライブをしていることになっている。今このメッセージを書いている時点から明後日は同じく福島県は郡山のラストワルツでのライブ。そして今日のバークイーンまでのその間、岩手の被災地にもお見舞いに行っているはずだ。皆さんから寄付していただいた義援金は責任をもって届けてさせていただく。ラストワルツのライブの日から被災地を体感して来てそして今日、今バークイーンでどんな思いで唄っていることだろう。

 

本当はその出発前で少し緊張している。今月のこのメッセージが多少いつもより躁的な色合いが濃いのはその何よりの証拠と言えるかもしれない。

 

2011年6月1日