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ビートルズ他多数の偉大なアーティストを輩出しているイギリスが

ビートルズ他多数の偉大なアーティストを輩出しているイギリスが大変なことになっている。国民投票によってEU離脱派が多数を占め、まさかの欧州連合脱退を決めようとしているのだ。国民投票に法的拘束力はないと言うことだが、議会で残留派が負ければ、決定ということになるらしい。
グローバル化の反動として世界のあちこちで自国優先主義が台頭して来ているが、経済的な不満を移民のせいに化して外国人労働者を締め出そうとする動きに、あの名曲イマジンで国境のない世界を歌ったジョン・レノンなら母国の混乱をどう思い嘆いていることだろう。

経済面、金融面のみを拙速に優先したグローバル化の歪みであり、人の心を軽視した政治の結果、世界中で経済格差が広がり、心の荒んだゆとりのない世界を作り出している。開いた扉を再び閉ざして、互いに住み分け、心のグローバル化からもう一度やり直そうとするなら、世界にとって、それからの離脱もあながち悪いとは言えないかもしれない。金融市場が混乱すると言っても庶民にはほとんど想像の他だし、それよりもヘイト・クライムが蔓延する世界の方が余程に恐い。離脱でも残留でもどっちでもいいから、誰もが世界を安心して旅できた時代を取り戻すためにも、世界中の指導者よ、互いに心改めグローバル化以前にもう一度作り直してくれ、と正直叫ばずにはいられない私である。

話しはガラッと変わって、先月のメッセージの金縛りの話し。夜中に金縛りに見舞われ、ようやく呪縛を解かれて目覚め、テレビをつけて、テレビ・ショッピングに恐怖を忘れようとした。おかげで購入した何らかの品物が後日配送されて来るといったおち。その品物が何だか気になって仕方がないって言う人もいるようだ。しからば教えよう。それは、エアロベッドと言うもので、空気を充満させて使うマットレスなのだ。毎年夏が来るたびに気になっていた商品だったが、かさばるんじゃないかとか、もっと値引きがあるんじゃないかとか、今ある布団でいいじゃないかとか、色々考えていつも二の足を踏んでいた。そもそもベッドがあるのに何故それがさらにいるのかというと、実は、アメリカの大学に通う娘二人が毎年この時期帰省して来て、僕のベッドを二人で独占する。それで毎年、畳の部屋に布団を敷いて寝ていたのだが、どうしても慣れない布団が硬く熟睡できないことが多くあった。そんなある日、エアロベッドの存在をテレビで知って、これは簡単で気持ちよさそうだと思い、気になり続けて来たという次第。で、実際どうなのよってか。最高、気持ちいい。何だか水の上に漂ってるみたいで、プヨプヨといった感じで。ウォーター・ベッドもあるけど高いし、これで十分。膨らませたり空気を抜いたり自由自在で、本当に寝るのが楽しい。娘達が大学に戻ってもこれでしばらくは寝ましょうかって感じ。あ、ちょっと浮かれ過ぎ、エアロだもの、そりゃ浮かれるは、アッハッハ。

ということで、恐怖の金縛りのおかげで、念願のエアロベッドを手に入れたわけだが、ふと今思った。このエアロベッドに寝て金縛りに見舞われたら、溺れる夢か、はたまたは酸欠の夢か。幸いにも、今のところまだない。