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2016年、明けましておめでとうございます。

2016年、明けましておめでとうございます。

大晦日、福岡の故郷みやこ町にてこのメッセージを書き始めている。この冬は暖冬と予報されているが、沖縄に長く住むこの身にとっては十分に寒い。特に朝方。沖縄であれば寒くて布団から抜け出せないということは冬でもあり得ないのだが、久しぶりにぐずぐずとして起き出せない感覚を思い出した。小さい頃、「蓑虫コーロコロ」とそれを手でこすり回しながら歌って、中の虫を誘い出す遊びをしていたが、今、蓑虫の気持ちが良く分かる。家人がさっきから「朝ご飯にしょう」と何度も何度も歌っているが、布団から抜け出せない。できればずっと蓑布団をかぶって寝ていたい。

2015年の出来事を振り返って、みたいなテレビ番組が年の暮れには多くあるが、何といっても2015年の顔はラグビーの五郎丸歩選手だろう。あのユニークなプレースキック前のポーズがなんか可愛いなと注目し始めたが、なんのなんの、キックは正確だし、タックルなんか激しいのを決めていた。インタビューを受けても、堂々としてクールに口数少なく、でも言うべきことをはっきり伝えていた印象がある。それに顔もなかなかのハンサムときた。久々に若者の中に九州男児を見た思いがし同じ福岡出身ということだけで誇らしい。

それにしても、五郎丸という苗字は変わっている。北九州に多い苗字だと何かで読んだ気がする。丸と言うのは開拓した土地を言うそうで、ゆえに五郎丸は五郎さんの開拓した土地と言う意味になる。そう言えば、小、中、高の同級生に二郎丸って苗字の子がいたな。ひょっとすると一郎丸から十郎丸までずっといるのかもしれない。ついでに、この二郎丸君とはひょんな共通点があり、小学校の頃よく一緒に野球をやっていたのだが、ある時小学校の校庭で、彼がキャッチャー、バッターはヤス。ネクストバッターサークルに私(そんなのなかったけど)。ヤスの破れた半ズボンのポケットからかホームベースの上に落ちた10円玉を二郎丸君が見つけて「ヤス、10円落としたよ」と言って親切に拾ってあげようとしたところ、ヤスの「ん?」と振り向きざまに後ろに引いたバットに額をぶつけて何針か縫う羽目になった可哀想な奴だ。その数年前に自分も人が投げたバットに当たって額を3針も縫う羽目になった可哀想な奴だったので、みんなで笑いを押し殺しつつも、その痛さに同情していた。つまり二郎丸君とは額に傷持つscar(傷)face友達だった。高校卒業してから一度も会っていないが、あいつのことだ元気でいることだろう。

おっと、そんなことよりお仕事の話し。今年久々に、ラジオの番組を持つことになった。オールナイトニッポンの二部を担当して以来、もう二度とラジオのD J はやることはないだろうと思って来たけど、なんとなくまた喋りたい衝動にかられている。もともと、そんなに正直話し好きではないが、今年も全国1箇所でも多く歌旅をしたいと思ったら、地方にネットしている番組を持つことによって、そこで自分の歌を知ってもらって少しでも多くコンサートに足を運んでもらえるファンの方と出会いたいし、また来年40周年ということもありその気運を高めると言う意味においても頑張ってみようと思っている。このメッセージ同様、支離滅裂、行き当たりばったりの番組になるのは必至だが、リスナーの皆さんの力もお借りして心安らぐ番組が作れたらと思っている。

えーと、それから、2月28日東京マラソンで走ることにした。3年前途中棄権して12度目で初めて完走を逃した時以来である。タイムの方はもう完走ギリギリってとこだろうけど、これもラジオと同じく還暦を目の前にしての自分自身への叱咤激励である。もっともっと良い歌を作って歌うんだ。そしてもっともっと多くの人の心を癒してあげたい。そのためには先ずは気力、体力。

ということで、五郎丸選手のように私が2016年の顔というふうにはまさかなるとは思いませんが、そろそろ花を咲かせて見せましょう。細工は龍雲、仕上げを五郎二郎。お粗末。

今年もどうぞよろしくお願い申し奉ります。